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DIY!エアコンの取り付け完了 – その2

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DIY!エアコンの取り付け完了 – その2

前回で、エアコン本体の設置まで完了しました。今回は配管と室外機の設置、真空抜き、エアコンの試運転を行って完成させます。

1.フレア配管の接合

フレア配管セットの配管をエアコンの配管と繫ぎます。また、ドレンホースも繋いでおきます。

フレア配管を接続するのにトルクレンチと普通のレンチが必要になってきます。
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※フレア加工とは、配管の接続部をラッパ状に広げる事を言う。
※今回はフレア加工済み配管セットを使用しておりますので、フレア加工する必要はありません

エアコン側の配管とフレア配管をまっすぐに接続し、ナットを回して締めます。
ある程度しまりましたら、レンチとトルクレンチで締めます。結構な力が必要です。トルクレンチが『カチッ!』というまで締め付けて下さい。

※配管には細管(ナット17mm)と太管(ナット22mm)があります。
細管が液側(高圧)、太管がガス側(低圧)で、冷房時、冷媒は、室外機から高圧側を通って室内機に行き、低圧側を通って室外機に還ってきます。暖房時は、逆で低圧側を通って室内機に行き、高圧側を通って還ってきます。

2.室外機の設置

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室外機を設置して、室内機からのVVFケーブル(3芯)を配線。フレア配管を室外機に接続致します。

3.真空引きによるエアパージをします。

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エアパージとは、冷媒回路内や配管内のフロンガス以外の不純物、空気や水分などがあると、冷えない・温まらない・破裂などの故障の原因となります。この不純物を排出する事をエアパージ(air=空気 purge=追出す)と呼びます。

このエアパージの方法として、『真空引き』という作業が一般的で、当サイトもこのやり方で行います。

『真空引きとは』
真空ポンプを利用し配管内の水分(液体)を蒸気(気体)に変えて外部に放出し、配管内を乾燥させることで空気や水分の除去を行うことをいいます。

必要な道具は、マニホールドと真空ポンプを使用。セッティングの仕方は写真を参考にして下さい。

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セッティングが完了しましたら、真空ポンプの電源を入れ LOW バルブを開きます。そのまま約10分~15分ほど真空引きを行なって下さい。

真空引きを開始すると、0の所にあった針が、マイナスの方向(緑色)の-1の位置に動きます。
15分がたちましたら、LOWバルブを閉じた後、真空ポンプの電源を切って下さい。

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真空ポンプは取り外してもかまいません。この状態で同じく15分から20分ぐらい放置します。ゲージが-1の所で止まっているかと思いますが、ガス漏れをしていないかの確認を行ないます。
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万が一、漏れているとゲージが0の方向に戻ります。その場合は漏れていますので、再度、フレア配管等の接続部分を確認し、もしくはフレア配管の付け直しをしなければなりません。その後、再度、真空引き、放置を行いゲージが動かない事を確認して下さい。
確認して問題なければ真空引きも完了です。

4.最後の仕上げ、冷媒ガスの開放

真空引きが無事完了したら、いよいよ最後の仕上げ、室外機内にある冷媒ガスの開放を行い、配管内、室内機内にガスを補填します。
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まず上側の低圧(液側)を六角レンチで全開にしてから、下側の高圧(ガス側)を全開にします。上側を開けると、『シュー』とした液が解放される音がします。
(室外機内に閉じ込められていた冷媒ガスが、配管に流れだす音です)
無事、冷媒ガスの開放ができましたでしょうか?

5.エアコンの電源を入れる

エアコンのアース線を取付け、コンセントを挿します。
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コンセントを差しましたので、あとはスイッチを入れるだけ!です。

緊張しますが、上手く作動しますように!と祈りながら、リモコンのスイッチをOn!
エアコンの送風口が開き、無事に動き出しました・・・・・しばらくすると、冷たい風が・・・成功です。感無量です! 

自分で設置ができるかどうか不安でしたが無事設置ができました。この瞬間がたまりません。

余韻に浸りながら、最後の仕上げの作業、配管とドレンホースをテープでグルグル巻きつけ、ひとまとめにするのと、壁穴の配管のスキマをエアコンシールパテ(粘土)で埋め、虫や雨・風などが入らないようにします。

ここまでで、すべての工程が終わり、エアコン取付工事の完了です。

エアコン設置のまとめ

自分でエアコンの設置をしてみた の感想ですが、、道具があれば、DIY好きな人で、機械に弱くなければ問題なく自分で設置できると確信しました。
難関は『フレア部分の配管のつなぎ』と『真空引き』の2箇所です。この2箇所がきちっとできていれば、ガス漏れがなく、フロンガスも循環し、きちっと機能します。あとはなんなく作業を進めることができるでしょう。

あと、エアコン取付業者に依頼するより安くすます事ができるか? という問いには、残念ながら答えは『NO』にします。

道具が揃っていれば安くできるでしょう。ですが、道具がなければ必要なものを購入しないといけませんし、材料も揃えないといけません。これが結構な金額になります。

よって業者に頼んだ方が安い と言えます。取付作業時間の事も含めると断然頼んだ方が良い と結論付けます。

余談ですが、YAHOOオークションでエアコン取付のための道具一式、4,000円前後でレンタルできますので、そちらを利用すれば安く済みますが、材料は自分で揃えなければなりません。レンタルする方法が一番安く済みます。

今回は、急いで取付けしなければならない理由があり、また将来もう1台取付けなければならないだろうという事もあって、道具一式を購入し自分でエアコンを取り付けることにしました。

なにはともあれ、無事に取付ができてホッとしています。

なるべく安く取り揃えたつもりでいますが、一応いくらぐらいかかったか記載して置きます。参考にして下さい。

 ⇒ DIY!エアコン取付けにかかった費用

 ⇒ DIY!エアコンを自分で取付けてみた – その1

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